アラジン、シニア期に入る

寝たきりで動きの少なかったゴールデンレトリバーの後で、活発過ぎるほど活発なイングリッシュコッカースパニエルを迎えて、飼い主は犬たちとともに若返ったような気持ちになっていました。犬たちの動きがあまりにもすばやいので、飼い主としても体を鍛えないとついていけないという事情もあり、そのためにスポーツクラブにも通ったほどです。毎日のお散歩も、体力の維持には役立ちました。
しかし、そんな活気にあふれた楽しい日々も、いつまでも続くわけではありません。2009年はアラジンが10歳を迎える年で、飼い主は先代犬が寝たきりになった時期のことを意識するようになりました。アラジンそのものはとても元気でしたし、デイジーとともに軽井沢へ、清里へ、そして都内の公園やドッグランへと活発に出向いていました。けれども、将来に何の曇りもなかった若い時代とは違って、飼い主の頭の中にはだんだんと、アラジンが年をとってしまった、また、いつかはお別れの時がきてしまうという不安が渦巻くようになりました。
それとともに、行く先々で撮る写真や動画の数も増えていき、すべての瞬間を残しておきたいという思いに駆られるようになっていきました。
いつものように軽井沢から清里へ向かう途中で立ち寄ったコンビニ、そんなありきたりな場所でさえも、目に焼き付けておきたいと思ったほどです。

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